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アポヤンド

フォークギターからクラシックギターに乗り換えて最初の壁は押弦の方法だが、

その次はアポヤンド(弦を弾いた後に隣の弦に触れて止める奏法)かもしれない。

アポヤンドには慣れるのに時間がかかる。

レッスンで繰り返し練習してそれなりに弾くのだがマスターには程遠い。

先生は楽譜のあちこちにアポヤンドで弾くところに印を付ける。

つまりそれ程大切な表現箇所という事。

単調な曲なら問題無いが、

少し変化があるとアポヤンドでリズムが狂いがちになる。

何年かして違う先生に付いた。

その先生はアルアイレでも強い音を弾ければ良しとしてくれた。

しかし、アルアイレで強い音を出すのは難しい。

合奏サークルでは遠くに届く音を求められるがアルアイレではそれを出せない。

今もアポヤンドに挑み、

先生の「アポヤンドでなければどうやって感情を込めるのか?」と言う声が思い出される。